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オトギリソウ

<オトギリソウとは>
オトギリソウ(弟切草、学名:Hypericum erectum)は、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年生植物。

<名称>
結実時のオトギリソウ

日本漢名は「弟切草」と書く。10世紀の平安時代、花山天皇のころ、この草を原料にした秘伝薬の秘密を弟が隣家の恋人に漏らしたため、鷹匠である兄が激怒して弟を切り殺し、恋人もその後を追ったという伝説によるものである。あるいは、鷹匠である兄が秘密にしていた鷹の傷の妙薬としてこの草を秘密にしていたが、弟が他人に漏らしたため、激怒した兄に切り殺されたという伝説に由来するという説もある。この不吉な伝説のため、付けられた花言葉も「怨念」「迷信」とされる。言い伝えでは、オトギリソウの葉に見られる黒い油点は、斬り殺された弟の飛び血とされる。

別名、ヤクシソウ、アオグスリともよばれる。中国植物名は「小連翹」(しょうれんぎょう)。

<特徴>
日本全国、朝鮮半島、中国大陸に分布する。日当たりの良い赤土の道ばたや草地、山野、疎林、道端に自生する。

変異が多い多年草。茎は直立して草丈20 – 80センチメートル (cm) にまで生育し[1]、葉柄がない細長い葉が2枚ずつ茎に対生し、両葉が接近して茎を抱く。葉身は長さ2 – 6 cmの披針形で先端は丸みを帯び、全縁、無毛で、表面に褐色の小点が散在して見られる。この黒点はヒペリシンという光作用性物質で、これを摂取した後に日光に当たると皮膚炎や浮腫を生じる。

花期は夏から初秋(7 – 9月)ごろ。茎頂に分枝した枝先に、径2 cm程の黄色い小さな5花弁の花を数個ずつ次々と咲かせる。花にも黒点と黒腺が入り、花をつぶすと紫色になる。花は日中だけ咲き、1日で終わる1日花である。

茎葉は薬用にされ、近似種が多いため分類は困難である。類似種に茎が直立せず、斜生するもの、葉に黒点がないものがあるが、これらは薬用にしない。

引用:Wikipedia_オトギリソウ
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%88%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%82%A6)