健康用語解説

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ホスファチジルセリン

ホスファチジルセリン(Phosphatidylserine、略称: Ptd-L-SerあるいはPS)は、リン脂質の成分であり、通常はフリッパーゼと呼ばれる酵素によって細胞膜の内葉(細胞質側)に留められている。細胞にアポトーシスが起こる時、ホスファチジルセリンは細胞膜の細胞質側にもはや制限されず、細胞の表面に露出するようになる。後述される効用のためアメリカでは広くサプリメントとして普及している。

<代謝>
バクテリアにおいて、ホスファチジルセリンはアミノ酸のセリンとCDP(シチジン二リン酸)によって活性化されたホスファチジン酸が縮合することによって生合成される。ほ乳類では、ホスファチジルセリンはホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミンの塩基交換反応によって生産される。逆にホスファチジルセリンからホスファチジルコリンやホスファチジルエタノールアミンを得ることもできるが、動物ではこのホスファチジルセリンからホスファチジルコリンが生成する経路は肝臓でのみ起こる。

<安全性>
伝統的に、PSサプリメントはウシ大脳皮質 (BC-PS) に由来していた。しかしながら、感染性疾患が伝搬する可能性のため、安全と考えられる代替品としてダイズ由来のPS (S-PS) が確立されている。ダイズ由来PSは「一般に安全と認められる」(GRAS) とされており、1日200 mgを3回摂取しても高齢者にとって安全な栄養補給剤である。ホスファチジルセリンはマウスにおいて特異的免疫反応を低減することが示されている。

<食品>
PSは肉に含まれているが、脳や肝臓や腎臓といった内臓に豊富に含まれている。白豆を除くと、乳製品や野菜にはごく少量のPSしか含まれていない。

引用:Wikipedia_ホスファチジルセリン
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%81%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%83%B3)
引用日時:2020年3月12日